想いでをありがとう

今回はちょっとドロドロした悲恋の話です。
覚悟が出来た人だけ、つづきを読むを押してください。
どうもみてもチラシの裏だけど、カットよっちゃんとミッシェルをつまみに缶チューハイあおりながらテキストエディットに書いて、一晩置いただけじゃどうにも収まりが悪いのです。

2年生の時、本気で惚れた人が居たんです。
文科系サークル合同の旅行企画に参加したのがそもそもの発端でした。
各サークル毎に世話係を出すことになっていて、わたしは音楽系サークル、彼は旅系サークルのそれ。
館山の海で一緒に泳いだり競馬という共通の趣味で話が合ったりミクシの日記が面白かったり、何よりも声が低くてかっこよかった。

企画が終わっても2人で場外馬券場や共通の友達のライブに行ったりして会っていました。
新宿からわざわざ家まで送ってもらった時なんか、そりゃあもうフラグが立ったとぬか喜びしたもんです。
何しろ汚部屋過ぎて、とても「あがってく？」とは言えなかったけれど。
が、しかし。
後に、大変なことが発覚してしまいました。


旅行の夜、他の女のおっぱい揉んだ上にあんなことやこんなことしてたという事実が。
それに、彼の前では緊張し過ぎて何一つ面白いことも気の利いたことも言えなかった自分。
ニコニコ（ニヤニヤ？）していることしか出来なかった。
只のスイーツにしか見えなかったろうよ。

それからというもの自然と距離を置くようになり、長い時間が経つうちにわたしにも新しい出会いがありました。
学科も違うことから、もう会う機会は無かろうと思っていたんです。
それが、卒業呑みが終わって駅前に行ったら。






居た！






遠目だったけど、相変わらずいい男でした。
フェロモンがこっちまで届いてくるよ！
居たたまれなくなって仲間に
「かかかかかか帰るっ！」
と叫び、始発から2本目の電車に飛び乗って家に着くなり暴睡ですよ、もう。

起きてから何とは無しにコブクロが聴きたくなり、適当に曲を選んで再生していると…あ、れ？
目から、汁が…。
桜の花びら散る度に届かぬ想いがまた一つ。

離れたのは自分の為にもよかったと思っているし、後悔は無い。
でも、でもね。
魔性の女に騙されてただけなんじゃないかという考えも、ない訳では無いんです。
というのも彼女はその当時、わたしの別の友達の子を妊娠していたから。
う〜ん、何というカオスw



あれから2年。
短かったわたしの髪も倍の長さになり、時間の経過を感じさせます。
彼は春から営業マンになり、わたしは彼の去った大学にもう1年。
昨年度までは校舎が別だった、汚部屋をそのまま受け入れてくれた恋人もここに通う。

今思えば、誰にでも優しい男だった。
付き合わなかったからこそ知らなくて済んだ部分も、少なからずあるだろう。
今度こそ、もう会う機会は無い。






どうか、元気で。